こんにちは、カイです。
教員歴10年を超え、Google認定教育者・Apple Teacherの資格を取得し、職場で生徒にICTを活用させたり、先生方の相談に乗ったりしてきました。
教師の皆さん、こんなことで悩んでいませんか?
- 生徒全員と対話的な授業がしたい
- 生徒の匿名性を確保したまま、理解状況をリアルタイムで把握したい
- 授業でICTを活用したいけど、生徒にスマホやタブレットを使わせられない・使わせづらい
そんな悩みを気軽に解消してくれるICTツール、それが “Plickers” (プリッカーズ)なんです。
“Plickers” はどんなサービスなのかについては、こちらで解説しています。
この記事では、Plickersを使った授業の準備方法を、5つのステップに分けて解説したいと思います。
5つのステップはこの通り。
- アカウントを作る
- クラスを作る
- 問題セットを作る
- キューに入れる
- QRシートを作る
この記事を読めば、Plickersのアカウント作成から始めて、実際に授業で使える状態にすることができます。
アカウントを作る
まずはアカウントを作りましょう。
- https://www.plickers.com/ にアクセス
- ページ下部の “Don’t have an account? Sign up for free” をクリック
- Googleアカウントか、Google以外のメールアドレスを使ってアカウントを作成する
Googleアカウントを利用する方法
Googleアカウントの「アカウントの選択」が表示されるので、自分が利用したいGoogleアカウントを選びます。
Googleアカウントをまだ持っていない!という人は、こちらの記事が参考になります。
さまざまなサービスのパスポートとして使えるので、1つ作ってみてはいかがでしょうか?
Google以外のメールアドレスを利用する方法
名前(First Name)、名字(Last Name)、メールアドレス、パスワードを入力し、「Continue with Email」をクリックします。
その後、登録したメールアドレス宛に「Please Confirm Your Email」というメールが届くので、「Confirm Email」をクリックします。
ログインすると、「Your Library」が表示されます。これがメイン画面です。
クラスを作る
クラスの名前登録
クラス作成は、Libraryの左側「New Class」をクリックします。
すると、下のような入力画面が出てくるので、自分が担当するクラス名を全て入力します。
生徒情報の登録
クラスが作成されたら、下記の手順で生徒名を登録します。
- 左側のクラスリストから「編集したいクラス」→「Add Students」の順にクリック
- 「Enter Names」の欄に、「名前 名字」または「名字,名前」の順で書く
- 入力後に「Next」を押し、生徒の順番を選ぶ
生徒名を入れると、このような感じになります。
もちろんこのクラスは私が勝手に作り出した仮想クラスです
日本語(漢字)でも登録できますが、出席番号順にしづらいため、ローマ字入力をオススメします。
私は出席番号順にするために「As Entered(入力順)」または「Sort by Last Name(名字順)」を使うことが多いです。
ExcelやGoogle スプレッドシートなどで、先に「名前 名字」を作成してコピペすると、入力作業が楽です。
問題セットを作る
まずは「New Set」をクリックし、新しい問題セットを作ります。
問題の作成
問題作成画面が出たら、問題や回答を入力してみましょう。
① Click here to edit question
問題を入力します。
② Graded / Survey
モードを選びます。
- 正誤モード(Graded)…正解を1つ設定します
- 調査モード(Survey)…正誤なしの問題です
正誤モードの場合は、正解となる選択肢のアルファベットをクリックしましょう。
緑色に表示されている選択肢が、正解となります。
③ Click here to edit
選択肢を入力します。以下の操作も活用してみましょう。
- T/F問題(Make True/False)
- 解答をシャッフル(Shuffle Choices)
- 選択肢を減らす(×)
- 選択肢を増やす(Add Choice)
④ メディアの挿入
画像・YouTube動画・音声など、文字以外の情報を問題に利用することもできます。
画像はアップロードするだけでなく、直接検索して表示された画像を利用することもできますよ。
スライドの編集
問題の入力と並行して、スライドの順序やレイアウト、そして問題セットのタイトルも編集してみましょう。
① タイトルを入力
単元や活動の名前など、わかりやすい名前をつけておきましょう。
② スライドリスト
作成したスライドが一覧で表示されます。
ここでスライドをドラッグ&ドロップすることで、問題の順序を並べ替えることができます。
また、右クリックをすると、以下のような操作も可能です。
- 新規スライド(New Question)
- 切り取り(Cut)
- コピー(Copy)
- 複製(Duplicate)
- 削除(Delete)
③ レイアウトを選ぶ
- Default
- Center
- Media Choices
レイアウトを「Center」にすると、下の図のような配置になります。
私は、回答が短い場合や、メディアでYouTubeを挿入する場合によく使います。
もう1つの「Media Choices」は、問題ではなく回答に画像を挿入できます。
英語の意味を「日本語」ではなく「イメージ」で捉えさせるような発問に使えますね。
キューに入れる
Plickersでは、問題セットを作るだけでは、授業で使えません。
作った問題セットを、クラスに登録しておくという作業が必要です。
クラスへの登録には、キュー(Queue)を使います。
- 画面右上(Add to Queue)をクリック
- 問題セットを利用したいクラスを、1つずつクリック
これで教師側の準備は完了です!
QRシートを作る
Plickersへの回答には、下のような四角形のQRがプリントされたシート(QRシート)を使います。
このQRシートのデータが用意されていますので、印刷しておきましょう。
①右上のアカウントメニューをクリック
②「Get Plickers Cards」をクリック
③クラスの人数・大きさの好みに合わせて印刷するQRシートを選ぶ
名称 | 人数 | 特徴 |
Standard | 40人 | 基本(1ページに2個のQR) |
Expanded | 63人 | 大規模クラスの場合に使用 |
Large Font | 40人 | 文字が大きめ |
Jumbo | 63人 | 大きめのカードサイズ(1ページに1個のQR) |
まとめ
最後に、今回の記事で紹介した5ステップを改めてまとめておきます。
- アカウントを作る
- クラスを作る
- 問題セットを作る
- キューに入れる
- QRシートを作る
アカウント・クラス・QRシートは、1度作ってしまえば繰り返し使えます。
そのため、毎回の準備でやることは、問題セットを作って、キューに入れておくことだけ。
使い始めてしばらくは、やることが多く感じますが、慣れていくと問題作成〜準備に時間はかからなくなります。
今回の記事を参考に、ぜひ生徒が楽しめる問題を作ってみてください。
それでは、また!