こんにちは、カイです。
教員歴10年を超え、Google認定教育者・Apple Teacherの資格を取得し、職場で生徒にICTを活用させたり、先生方の相談に乗ったりしてきました。
教師の皆さん、こんなことで悩んでいませんか?
- 生徒全員と対話的な授業がしたい
- 生徒の匿名性を確保したまま、理解状況をリアルタイムで把握したい
- 授業でICTを活用したいけど、生徒にスマホやタブレットを使わせられない・使わせづらい
そんな悩みを気軽に解消してくれるICTツール、それが “Plickers” (プリッカーズ)なんです。
“Plickers” はどんなサービスなのかについては、こちらで解説しています。
前回の記事では、アカウントの作成〜授業準備の方法までを解説しました。
この記事では、実際の授業が始まる前にやるべきこと、そして授業中の操作について解説したいと思います。
- 生徒にQRシートを配る
- PC上でPlayモードにしておく
- PCとスクリーンを接続する
- スマホのアプリを起動する
- PCで問題を提示する
- 生徒のQRシートをスマホで読み取る
- 集計結果をスクリーンで表示する
この記事を読めば、教室に入ってから、授業が始まって、実際にPlickersを使うまでに必要な手順が分かります。
授業が始まる前に
生徒にQRシートを配る
Plickersを使う予定がある場合は、少し早めに教室へ行って、生徒にQRシートを配布しておきましょう。
クラス作成時に、「As Entered(入力順)」または「Sort by Last Name(名字順)」で行っていれば、生徒情報は一般的な出席番号順に登録されているはずなので、出席番号とQRシートの「生徒番号」が同じになるように配布すればOKです。
私はよく「チャイムが鳴る前に、自分の出席番号が書かれているQRシートを取っといてねー」と声をかけます。
PC上でPlayモードにしておく
教室に持ち込んだPCでPlickersのYour Libraryを開き、
① 授業をするクラス
② Play Now
の順に進みます。
Play Nowがない場合は、キューに入れられていないということなので、こちらの記事の方法でキューに入れておきましょう。
(ここにURLを挿入)
最初から問題を映したくないという人は、ブラウザを最小化したり、別のタブを開けておく等の工夫をするといいでしょう。
PCとスクリーンを接続する
各教室の設備に応じて、PCとスクリーンを接続します。
スマホのアプリを起動する
問題を提示するためのPCとは別に、生徒のQRシートを読み取るためのカメラ(=スマホ)を用意する必要があります。
まずは教師のスマホにPlickersアプリをインストールしておきましょう。
アプリがインストールできたら、最初に登録したアカウント(Google または 自分のメールアドレス)でログインします。
先にPC上でPlayモードにしておくと、画面下に問題が起動されているので、それをタップすると準備完了です。
授業中に
PCで問題を提示する
すでにPC上でPlickersをPlayモードにしているので、画面をスクリーンに表示させましょう。
PowerPointなどのスライドショーを見せるのと同じ感覚でOKです。
生徒のQRシートをスマホで読み取る
初めてPlickersを使う人は(教師も生徒も)ここから感動すると思いますよ!
まずは、あなたのスマホのPlickersアプリを読み取りモードに切り替えましょう。
次に、生徒には、以下のように説明します。
「手元にあるQRシートを見てください。四辺にA〜Dのアルファベットが印字されています。前の4つの答えのうち、自分が「これだ!」と思う選択肢を1つ選んで、そのアルファベットが書かれている辺を上にして、私の方に向けてください」
生徒がQRシートをあなたに向けたら、スマホアプリのカメラでQRシートを読み取りましょう。
一般的な教室の広さ・40人程度であれば、教卓からカメラを向ければ、問題なく読み取れます。
読み取れた生徒は、PC上で名前表示が青色に変わります。
全員が青色になれば、回答収集完了です。
集計結果をスクリーンで表示する
集計結果を表示させるための操作は、PC上でも可能ですが、スマホから行うと楽です。
①Show Graph
生徒の回答数が棒グラフ形式で表示されます
②Show Correct
正答が緑色で表示されます
ちなみに、全問正解すると紙吹雪が舞います。これが意外と盛り上がるんですよ。ぜひ生徒にチャレンジさせてみてください!
次の問題を提示する
次の問題へ行くのにも、PCを操作する必要はありません。
スマホの画面を左にスワイプするだけで、次の問題へ行けます。
いちいちPCまで行く必要なし!
スマホさえ片手にあれば、教室のどこに立っていても、結果表示・次の問題への移動ができますよ!
まとめ
この記事では、Plickersの使い方を、「授業開始前」と「授業中」に分けて説明しました。
授業開始前には、
- 生徒にQRシートを配る
- PC上でPlayモードにしておく
- PCとスクリーンを接続する
- スマホのアプリを起動する
授業中にやることは、
- PCで問題を提示する
- 生徒のQRシートをスマホで読み取る
- 集計結果をスクリーンで表示する
慣れないうちは、1つ1つの作業に戸惑いを覚えるかもしれませんが、生徒が自分の回答を客観視したり、クラス全体の傾向を眺めることができる、とても効果的なツールです。
この記事を繰り返し活用して、ぜひ盛り上がる授業を作るアシストツールとして、Plickersを使いこなしてみてください。
それでは、また!